のんびり気まぐれ猫ブログ

教養を身につけたい、そんな年頃。

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恋心

大粒の雨は降り止んで
小雨の中を図書館まで歩いていった。
いつものような何でもない週末。
約束なんて無かったことにしてしまおう。

振動に気づいて携帯を取り出したら
君からのメールだった。
忘れかけていた少女の頃の胸の鼓動を感じながら
家路を急いだ。

いつから会えない日が寂しくなって
会える日が嬉しくなったんだろう。
心の隙間を埋めるだけの存在なら
お互いに傷つくだけだと思っていたのに
いつから取り替えのきかない人になったんだろう。

水たまりの所々に残った人気の無い夜の公園。
冷たくなった手で君の二の腕を掴んだ。
温もりが欲しかっただけの振りをして
掴んだ手を滑らせて君の手をとった。
思い返せば何となく不自然な動作だけど、
ストレートに手をつなぐ勇気は出せなかった。

君との距離は縮まったような気もするし
離れていくような気もする。
知らない間に追いつけなくなるかもしれない。
誰のためでもなく追わなくなるのかもしれない。

今が
懐かしむべき過去になるのか、
消し去りたい過去になるのか、
愛すべき現実になるのか、
厭わしい現実になるのか、
それは誰にもわからない。
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