のんびり気まぐれ猫ブログ

教養を身につけたい、そんな年頃。

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柔らかくて

「わたくしが申し上げたかったのは、人は誰でも武装するものだ、ということでございます。ただ、何で武装するかは、その人によって違います。鎧を着る人もいれば、鉄砲を持つ人もいます。空手を習う方もいるでしょう。そして、どう武装しているかによって、歩く場所も違ってまいります」

「旦那さまは、頑丈な鎧兜に身を固めておられます。ですから、野越え山越えずんずん進んで好きな道を進んでいらっしゃれます。でも奥様は―(略)ですから、旦那さまについていらっしゃりたくても、断念しなければならないときが来てしまったのではありますまいか。(略)こういうことを『ご縁がなかった』と申すのでございますよ。悲しいけれど、ときには避けて通れないことでございます」

「それに、考えてみれば、旦那さまは命を守るお仕事をしておいでです。形は違いますが、心は同じでございましょ?旦那さまと奥様は、武装を解けば同じ心をお持ちなんでございますよ。ただ、あわなかっただけでございます。時間はかかっても、いつかはきっとわかっていただけますよ」

宮部みゆき 【東京下町殺人暮色】より



読まなくてはいけない本が出てくると、読まなくてもいい本を読んでしまいます。本を読まなくてもいいときは、本当に何も読まなかったりします。すると、読まなくてはいけない本は、どうなれば読むようになるのだろう…

長々と引用したのは、もちろん読まなくてもいい本の方からです。主人公の男の子はこの言葉を心の中で繰り返して、ちょっとだけ泣くのですが、私も鼻の奥がつーんとして、じんときてしまいました。小説でよかった。面と向かって言われたら、私の顔面は目も当てられない惨状と化してしまいそう。

この歳にもなれば、それぐらいは実感として体験してそうなものですが、理屈としては私も知っていましたが、こういう言い方は思いつきませんでした。

私なんかは、お互いが相容れないことにばかり目が奪われてしまって、自分とは異質な存在だったのだと割り切ろうとしがちだったかな。そうすることで、自分を正当化しようとしていたというか。要するに、未熟者なんですかね。こういう優しい言葉を人にかけられるようになれればいいなぁ、と思うのですが。

先週は半ばから、地方営業所の方に通っていました。通勤時間としては、普段とそれほど変わりはないのですが、乗り継ぎが大変なのと、銀座線や丸の内線のように電車の本数が多くないので、朝早く出るのが辛かったです。って月曜からまた同じ生活なのですが。

この営業所ですが、公園がすぐ傍にあって、公園内に植えられている何本もの桜の木が、見事に咲き誇っていました。花見も結局してなかったし、折角なので、お昼休みに1人きりで眺めてみました。名所として有名なわけでもない、小さな公園の桜の花でも、私の目を楽しませてくれるには十分でした。
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